労務と中小企業の経営に強い

経営者・社長の頭の中は、いつも「売上のこと」ばかりです。

ランチェスター経営の経営要因ウエイト(図:竹田陽一先生による)では実に80%も占めています(上記①と②の合計)。どうしたら売上がもっと上がるのか、利益はもっと増えるのか…で日々頭がいっぱいなのです。

反対に「財務や経理、労務、行政手続」のことは、図のとおり全部で20%しかない、というより、そもそも考えている暇がない。そんなことにエネルギーや労力を使うくらいなら、少しでも売上アップを!というのが経営者の本音なのです。

すなわち、売上アップや利益増加以外のことは専門家に任せきりにしたいのです(もちろんお金次第ですが)。

しかし、待ってください。任せるのは簡単ですが、「自分の専門分野のこと」しか見えない士業(税理士でも、社労士でも)からのアドバイスほど「実に危うい」ものはありません。

自分の専門にこだわりすぎて、頭の固い、融通が利かないアドバイス…。
「それは法律違反ですよ」と切って捨てるように言われる。
「…そんなことくらいわかっているよ、それでもどうしたらいいかを相談してるんだよ」
というむなしいやりとり…。
経営者が抱える真の悩みやリアルなご相談に乗ったり、解決したりはできません。

その点、当事務所代表社員の西山は、一線(いっせん)を画します。

中小企業融資専門の金融機関に25年間在籍し、常に現場で揉まれながら、管理職になっても悪戦苦闘しつつ、トータル1万件以上の融資やご返済相談を通じて、経営者のいろいろな悩みや苦しみなどに寄り添ってまいりました。(介護離職後も)社会保険労務士として、中小企業の社長に、労務管理を主体に寄り添ってまいりました。

社労士になって初期の頃の3年間は、新潟労働局にて、経営者と労働者の合計で約3000件以上の労働相談やハラスメントのご相談もいたしました。

顧問をしている第四北越銀行での年金相談業務においても、年金のこと、経営者や従業員の健康保険や扶養問題、給与と年金の調整などの問題を、平成21年からのべ4000件近い解決してまいりました。年金や健康保険もまた、中小企業の経営につながる大事な問題なのです。

こうした現場で揉まれた中でわかった真実(のひとつ)。
それは、

「人は理屈だけでは動かない」ということ。

人を理屈で動かすことはできません。もし社長が、従業員・部下を自分の権威や命令、理屈で動かそうとしているとしたら、思う通りにできずに、遅かれ早かれ煮詰まることになるでしょう。

もし理屈で人が動かせるのなら、「その理屈」を自由自在に使って、思う存分「自分自身」を先に動かしてみたらいいのです。はたしてできるでしょうか? いいえ、10%も思う通りにはならないことでしょう。

自分でさえ動かせない程度の「理屈」をこねて、従業員に自分の思い通りに動いてもらおうとすることが、しょせんは無理な話なのです。

だからと言ってわたしは
「人を動かすことなどできない」と言っているのではありません。

では、人は何で(何に?)「動く」のでしょうか?

それは第一に「会社」「経営者」の考え方に対してです。社長や経営陣が、経営の場で「人として」まっとうな考え方を実践しているのかどうか?ということ。そして次に、そのことで、従業員は働くことに「幸せ」に感じているのかどうか ということです。

わたしの経営の師匠の小宮一慶さんは「人はだれでも幸せについてくる」と言われます。もちろん小説などで出てくるような抽象的な意味で言っているのではありません。

会社や社長が提供できるその「幸せ」とは、
1つには「働く幸せ」です。働くことによって自己実現できたり、働くこと自体が喜びになる場を従業員に提供するのが会社なのです。
もう1つは「経済的な幸せ」です。会社が給与を安定して支給し続けて、従業員はそれで生活をしていく。この2つの幸せを会社は提供しているのです。

この2つの幸せのために従業員の「働きがい」を高めていくこと。

たとえば、公平な賃金制度、評価制度を導入すること。
たとえば、社長は売上や利益のアップになるべく没頭できる環境をつくること。
たとえば、プロ労働者から、善良な従業員と会社を守る就業規則を定めること。
たとえば、衛生要因(あれば「不満」が高まるが、解消しても満足にはならない:マイナスをゼロにする要因のこと)の解消をすること。

働き方改革が進む中で、直接間接に「働きがい」を高め、あなたの会社の発展につながるご支援をいたします。
西山経営労務事務所にぜひおまかせください。